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初めての自動車保険は何等級から?6等級と7等級スタートの違い

スマートフォンを見る男性と青い車のイラスト。初めての契約は原則6等級スタート、条件を満たすと7等級スタートになることを左右に並べ、1等級の差が初年度の保険料に響くことを示した図解。

自動車保険の見積もり画面で必ず出てくるのが「等級」です。初めて契約する人は原則6等級から始まりますが、条件を満たすと7等級から始められます。この1等級の差は初年度の保険料に無視できない影響を与え、しかも申告しないと自動では適用されません。

この記事では、等級制度の仕組み、6等級と7等級の違い、7等級で始めるための条件を整理します。

この記事の結論

  • 初めて自動車保険を契約する場合、等級は原則6等級(S)から始まります。
  • 家族などがすでに11等級以上の契約を持っていて条件を満たすと、セカンドカー割引(複数所有新規)で7等級(S)スタートになります。
  • 割増引率は保険会社ごとに異なります。一例としてあいおいニッセイ同和損保では6等級(S)が3%割増、7等級(S)が38%割引です。
  • この割引は自己申告が前提です。見積もり時に1台目の契約状況を伝えないと適用されません。
目次

自動車保険の等級(ノンフリート等級別料率制度)とは

ノンフリート等級別料率制度は、前契約の有無や事故の件数・種類に応じて、次の契約に適用する等級と割増引率を決める仕組みです。等級は1~20の20段階で、数字が大きいほど割引率が高くなります。「ノンフリート」とは、契約者が所有・使用する自動車の総付保台数が9台以下の契約を指します(10台以上はフリート契約です)。

損害保険料率算出機構は、この区分を設けている理由を「保険契約者の過去の無事故年数や事故件数などに応じてリスクが異なるため」と説明しています。さらに、同じ等級でも前年に事故があったかどうかでリスクが異なるため、7~20等級は「無事故」「事故有」に細分化されています。

等級はどう上がり、どう下がるか

状況翌年の等級
1年間無事故(保険を使わなかった)1等級上がる
3等級ダウン事故を使った3等級下がる
1等級ダウン事故を使った1等級下がる
ノーカウント事故変わらない(翌年1等級上がる)

あわせて「事故有係数適用期間」という考え方があります。東京海上日動の説明では、この期間は0年から6年まであり、初めての契約は0年です。0年なら「無事故」の割増引率が、1年以上なら「事故有」の割増引率が適用されます。つまり、保険を使うと等級が下がるだけでなく、同じ等級でも不利な料率が数年間続くことになります。

初めての自動車保険は6等級(S)スタート

初めて自動車保険を契約する場合、等級は原則6等級(S)から始まります。等級のあとに付く「S」は新規契約であることを示す記号で、既契約の6等級とは適用される料率が異なります。

気をつけたいのは、6等級は「割引の中間地点」ではないという点です。あいおいニッセイ同和損保の商品では、6等級(S)は3%の割増と案内されています。1~4等級が割増、5等級以上が割引という区分の中で、6等級はようやく割引に入ったばかりの位置です。無事故で1年ずつ上がっていき、20等級に到達するには相応の年数がかかります。

なお、この割増引率は保険会社や商品によって異なります。同じ6等級(S)でも各社の数値は同じではないため、「6等級だからどこも同じ」と考えず、実際の見積もりで比べてください。

7等級スタートにできるセカンドカー割引の条件

セカンドカー割引(複数所有新規)は、2台目以降の車を新規契約するときに、6等級ではなく7等級(S)から始められる制度です。あいおいニッセイ同和損保では7等級(S)は38%の割引と案内されており、6等級(S)の3%割増と比べると差は小さくありません。

適用条件

SOMPOダイレクトと三井住友海上が公表している適用条件は次のとおりです(各社で細部は異なるため、契約する保険会社の条件で確認してください)。

  • 1台目の等級が、2台目の保険始期日時点で11等級以上であること
  • 1台目の記名被保険者が個人であること
  • 2台目の記名被保険者が、1台目の記名被保険者本人・その配偶者・これらの同居の親族であること
  • 2台目の車両所有者が、1台目の車両所有者・1台目の記名被保険者・その配偶者・これらの同居の親族のいずれかで、いずれも個人であること
  • 2台目の用途車種が自家用8車種(自家用普通乗用車、自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車など)であること

見落としやすいポイント

  • 別居していると使えません。ここが初めての人にとって最大の分かれ目です。2台目の記名被保険者になれるのは1台目の記名被保険者本人・その配偶者・これらの同居の親族に限られ、SOMPOダイレクトも「同居している親族のみに適用できます」と明記しています。実家暮らしなら対象になり得ますが、進学や就職で一人暮らしを始めた場合、親の等級がいくら高くても使えません。
  • 1台目が他社契約でも使えます。三井住友海上は「1台目のお車のご契約が当社でなくても、条件を満たせば本割引を適用できる場合があります」と案内しており、他の保険会社や共済との契約も含むとしています。親と違う保険会社を選んでも対象になり得ます。
  • 自動では適用されません。見積もり時に「1台目の契約がある」ことを申告する必要があります。ネット見積もりでは該当欄にチェックを入れる形が一般的です。
  • 法人は対象外です。記名被保険者・車両所有者はいずれも個人である必要があります。
  • 1台目の等級が11等級未満なら使えません。親の契約が事故で等級を落としている場合は条件を満たさないことがあります。

初めての契約で保険料を抑えたい場合、この割引は「補償を削らずに効く」数少ない手段です。実家の車の契約状況が分かるなら、見積もり前に等級を確認しておいてください。

初めての契約で等級を損しないための注意点

小さな傷で車両保険を使うと通算で損をすることがある

保険を使うと等級が下がり、さらに事故有係数適用期間が発生します。修理費が数万円程度なら、自己負担にしたほうが数年間の保険料増加より安く済む場合があります。使う前に、保険会社へ「使った場合と使わない場合の翌年以降の保険料」を確認するのが確実です。

中断証明書がある場合は等級を引き継げることがある

過去に自動車保険を契約していて、廃車や譲渡で解約した際に中断証明書を取得していれば、等級を引き継いで再開できる制度があります。有効期間は中断日から最長10年とされるのが一般的で、他社で発行された中断証明書でも条件を満たせば利用できます。ただし発行の申し出期限など細かい条件は保険会社によって異なります。「初めて」に見えても実は再開のケースであれば、6等級スタートにならないことがあるため、心当たりがあれば保険会社に確認してください。

保険会社を乗り換えても等級は引き継がれる

等級は業界共通の制度として運用されており、保険会社を変えても引き継がれます。「乗り換えると6等級に戻る」ということはありません。2年目以降に比較する際の前提として覚えておいてください。

まとめ

  • 初契約は原則6等級(S)スタート。6等級は割引の入口で、会社によっては割増になる
  • 1台目が11等級以上などの条件を満たせば、7等級(S)スタートにできる
  • セカンドカー割引は自己申告制。1台目が他社契約でも対象になり得る
  • 保険を使うと等級が下がるうえ、事故有係数適用期間で数年間不利になる

等級を踏まえた保険料の目安は初めての自動車保険の相場はいくら?年代・車種・車両保険別に解説、契約全体の流れは自動車保険が初めての人へ|選び方・相場・入り方を7ステップで解説で確認できます。

公式情報の確認日と参照先

本記事の制度・数値は2026年8月5日に以下の公式情報で確認しました。割増引率や適用条件は保険会社・商品によって異なり、改定されることがあります。契約前に各社の重要事項説明書・約款をご確認ください。

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